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2024年4月1日〜完全義務化!WEBアクセシビリティとは?

2024年4月1日より、WEBアクセシビリティの義務化がスタートします。この大きな変化は、デジタル空間における包括性と利便性を一段と推し進めるものです。本記事では、WEBアクセシビリティの基本、その重要性、そして完全義務化に至る背景について解説します。

WEBアクセシビリティとは?

WEBアクセシビリティとは、障害の有無にかかわらず、すべての人がウェブサイトやオンラインサービスを利用できるようにするための設計・開発のアプローチを指します。この概念は、障害を持つ人々が情報技術の恩恵を受けるための障壁を取り除くことを目指しています。

なぜ重要なのか?

ウェブアクセシビリティは、社会全体のデジタルインクルージョン(デジタル空間におけるすべての人の参加と貢献)を実現するために不可欠です。障害を持つ人々だけでなく、高齢者や一時的な障害を持つ人々(例えば、怪我をした人や明るい場所で画面が見づらい人)も含まれます。アクセシビリティの向上は、これらのユーザーにもウェブをより使いやすくします。

義務化の背景

技術の進歩と共に、社会はますますデジタル化しています。この流れの中で、ウェブアクセシビリティの重要性が高まってきました。多くの国では、公共団体はもちろん民間企業のウェブサイトやサービスに対してアクセシビリティ基準を法律で定め、実施を義務付けています。

例えばフランスでは、2020年より年間売上高2億5千万ユーロ以上の企業を対象に、WEBアクセシビリティの基準と罰則金制度を設けました。
アメリカでもWEBアクセシビリティ対応が不十分であることが理由とする訴訟件数が、2015年から約70倍まで急上昇しています。例として大手小売りチェーンである「Target社」はWEBアクセシビリティ対応不備を理由に、約600万ドルの支払いを命じられました。

日本でも世界情勢に従いこのような義務化の推進がされていると考えられます。
実際に、2021年に改正された障害者差別解消法により、国や地方公共団体だけでなく、民間企業のWebアクセシビリティ確保も「努力義務」から「法的義務」に改正されました。この改正が2024年4月1日からスタートされ、遅くとも2024年6月4日までには対応の必要があります。

完全義務化に向けての対策

完全義務化に向けて、ウェブサイト運営者は以下のような対策を講じる必要があります。

    • ガイドラインの理解と適用: WCAG (Web Content Accessibility Guidelines) などの国際的なガイドラインを理解し、適用します。

    • アクセシビリティ評価: 現在のウェブサイトのアクセシビリティレベルを評価し、改善が必要な箇所を特定します。

    • 設計と開発の改善: アクセシビリティを考慮した設計と開発を行い、テキストの読みやすさ、ナビゲーションの容易さ、音声認識ソフトウェアとの互換性など、幅広いニーズに対応します。

    • 教育と訓練: 開発者やコンテンツ制作者にアクセシビリティの重要性と実装方法について教育します。

まとめ

WEBアクセシビリティの完全義務化は、情報技術の恩恵をより多くの人々に届けるための重要な一歩です。ウェブサイトやオンラインサービスの提供者は、この機会を利用して、自らのサービスがすべての人にとって使いやすく、アクセス可能なものであるよう努める必要があります。これは単に法的義務を果たすだけでなく、社会的責任を果たし、より広い顧客層にサービスを提供するチャンスでもあります。

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